所有車を超徹底レビュー!5代目レガシィツーリングワゴン2.5GT アイサイトの評価

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この記事の内容


自分の所有する5代目レガシィツーリングワゴン2.5GT アイサイト。ずっと乗ってみて感じている事を超詳細に評価すると!?

読むのに覚悟が必要な分量!?(20分から30分程度)の超徹底レビュー

自動車はどんなに試乗しても、数日間借りてその車を乗っていても実際に購入してみるまでわからないことも多い。私が所有するレガシィツーリングワゴンについても同じだ。

今回の記事では、実際に「レガシィツーリングワゴン・2.5GT アイサイト(2010年)※BR9・5代目モデル」を購入してみて、感じた事・評価などを徹底的に考えてみたい。

読むのが面倒な文量になってしまい恐縮ながら、既に所有するオーナーやこれから購入の検討をしている人などの参考になれば幸いだ。

所有車のスペックについて

車名・グレード(年式)

レガシィツーリングワゴン・2.5GT アイサイト(2010年)
※BR9・5代目モデル

排気量

2,500CC(ターボモデル)

車幅

1.78メートル

全長

4.79メートル

全高

1.535メートル

評価ポイント1 レガシィの内装 レガシィ購入する際に一番気に入らなかったところ!?

こうやってサイトを作るぐらいレガシィのことが好きな私であるが、今のレガシィを購入するにあたって全く気にいらなかったところもあった。

その、レガシィ購入する際に一番気に入らなかったところはというと、レガシィの内装だ。

スポーツ車には似つかわしくない明るい木目調パネル

私が購入した2.5GTアイサイトに関しては室内の内装にはもともと木目調パネルが使われていた。

購入時にはずいぶんセンスがないなと思ったし、高級感の全く感じられない木目調であったため、逆に安っぽくなっているとさえ感じた。

レガシィの内装の多くの部分は安っぽいプラスチックの外装になっており、安っぽい木目調が合わさることで余計に内装の安っぽさを引き立てる結果になっていた。

シートの柄についてさえ、単体ではそんなに悪くないのだが、それらと合わさることでとてもセンスが悪いものに見えてしまう

黒のカーボン調パネルへのオプションで変更

どうしても、内装の安っぽさが気に入らなかった私は木目調パネルを外し、オプションのカーボン調パネルへと変更した。

するとチープだった内装全体がガラッと変わり、高級車ほど高級ではないものの相応のスポーツワゴンの内装へと変化したのだった。

レガシィの今一歩な部分として内装と外装両面において、そのデザインの部分というものがあると思う。

レガシィの中のメカについては世界でもトップクラスであるが、外装と内装のデザインについてはまだまだ世界レベルには達していないのかもしれない。

デザインよりも技術が強い会社?

以前に何かの雑誌で、スバルの技術者たちは、例えば、技術や安全性にかかわる問題とデザインとが競合した場合、そのデザインを認めずに変更させるというような内容の記事を読んだことがある。

技術者たちの意見が強く、その意見に振り回されデザイナーたちは思い通りにデザインできないというところもあるのかもしれない。
しかし、デザインの部分を大事だと思う。

スバルというメーカーは、個人的に、技術はプレミアムブランドだと思う。

今ではポルシェとスバルしか持たない水平対向エンジンを未だにエンジンの技術の中心に置いているし、AWDなどのどうしてもコストがかかる技術をふんだんに市販車に投入しているからだ。

しかし、いくら技術がプレミアムだといえども、それを包むパッケージが安っぽいものだとプレミアムには絶対にならない。

スバル車の外装や内装のデザインの部分は、まだまだプレミアムブランドの域には達していないだろうと思う。

メルセデスやBMWに大きな差をかけられていたはずのアウディが近年躍進していて、今では、メルセデスやBMWに負けないくらいのプレミアムブランドの域にアウディは到達しているとさえ思う。

スバルのデザインがプレミアムブランドの域に到達した時、アウディがメルセデスやBMWも激しく追撃したように、スバルも日産やトヨタを脅かすほどの存在になるんだろうと私は個人的に期待している。

評価ポイント2 レガシィの走り 大井松田から御殿場間の右ルートを楽しく走れる車?

東名高速の大井松田から御殿場間の右ルートを安心して速く走れる車

2004年に日産フーガが新しく発売された時、開発の責任を負っていた日産自動車の大澤辰夫氏が、フーガの開発目標の1つとして挙げていたことが一つある。

それは、東名高速の大井松田から御殿場間の右ルートを安心して速く走れる車だったそうだ。

確かにこのルートを気持ちよく走る、またはこの区間を楽しく走ることのできる車はそれなりにレベルの高い車だと思う。

実際に、2010年モデルの2代目フーガで、この区間を走ったことがあるが、楽しく走ることができた。

少し物足りない?レガシィもまた東名高速の大井松田から御殿場間の右ルートもう楽しく走れる車

レガシィについてはどうだろうか?

レガシィもまた東名高速の大井松田から御殿場間の右ルートもう楽しく走れる車である。

実際走行していて感じるのは、結構走りにくいコースであるもののレガシィの走りの基本性能が良いため、少し物足りなく感じるくらいである。

もっと東名高速以上にアップダウンが急激で複雑なコーナーが入り組んだ中央高速ぐらいがちょうど面白いと思う。レガシィの基本性能の高さを感じるところだ。

アップダウンの激しい中央道でも

例え曲がりくねってアップダウンの激しい中央道でも、鼻歌を歌いながら走ることができる。
東名高速は、なおのこと楽勝である。

実際に現行のフーガに乗ってみての感想であるが、走行性能についてはレガシィの方がフーガを越えると思う。その理由は、フーガよりもレガシィの方が車重が軽く、ボディサイズがコンパクトだからだろうと思う。

走行性能については、レガシィはポテンシャルの高い車であるといえる。

車内の高級感や静粛性については圧倒的にフーガの方が上

しかし車内の高級感や静粛性については圧倒的にフーガの方が上である。

日産のフーガは、レガシィを購入するときに1番最後まで迷った車だ。購入を検討したのは、2004年発表の初代のフーガではなく、2代目のフーガだ。

アイサイトがあったからレガシィにしたのだけれど、アイサイトがなければ、きっとフーガを選んでいたと思う。レガシィのオーナーとなった今でもフーガは相当にいい車だとしみじみ思うところではある。

評価ポイント3 レガシィの取り回しは?運転は楽しいか?

大きくなった5代目レガシィツーリングワゴン

現行のレガシィのサイズは大きくなった。特に車高については、デザインのせいもあると思うが、すごく高く見える。後ろから見ると、ちょっとしたミニバンだ。

このように車体が大きく見えるせいで取り回しについても大変なんじゃないかと見えることもあるだろう。同じようにサイズを拡大した車では、取り回しが悪くなったといわれる車もあるが、はたしてレガシィはどうなのか?

レガシィの取り回し性はそれ程悪くない

もちろん先代のレガシィに乗っていたわけではないため、完全にはわからないが、レガシィの取り回し性はそれ程悪くない。というよりまあまあ良い。道幅の狭い道でも特に困ることはないほどだ。

おそらくこれは屋根の高さを引き上げたものの、横の幅はそれほど広げてないことによるところが大きいだろうと思う。

普通車で、しかも3ナンバーであるため、ある程度のところは覚悟しないといけないが、先代のレガシィに乗っていた人にとってはそれほど取り回しは変わらないんじゃないだろうかと思う。サイズを拡大したデメリットというのはほとんどないと思う。

サイズを拡大したメリットのほうが大きい

何よりサイズが大きくなって乗り込んだ時の快適性がとても向上しているのは良いことだ。運転していて、ドライバーが楽しいだけではなく、一緒に乗る家族が快適であることがとても重要だからだ。

しかしミニバンのような後ろ姿になってしまったのはどうにかしてしてほしい。高速道路で、ミニバンと間違えられて、煽られることがごくまれにあるからだ。

私のBR(レガシィ)は285馬力のターボ車があるため、多くの場合はその煽った車のほうが後悔する場合もあるかもしれないが。

レガシィの運転は楽しいか?

レガシィの運転は楽しいかと聞かれると楽しいとは答えないだろう。楽しいというよりもどちらかというと眠たい感じだ。

どこまでも安全・安心で長距離でも疲れない

もちろん、悪い意味ではない。そして全く楽しくないわけでもない。あまりにも、レガシィは安定し過ぎているからだ。

例え、高速道路で時速何キロで走っていたとしても心は乱れないし、タイトな高速コーナーであっても、路面が氷でも、台風の大雨でも、または速度のアップダウンがとても激しい夜の首都高でもそれは同じだ。

つまり、どんな過酷な路面、道路環境であっても、心を穏やかに、安全に、運転者の思い通り運転することができる。また、そのおかげでどんな長距離であっても、疲れが少なく走りきることができる。

なのでレガシィは、運転が楽しいというよりもどんな時でも運転が安心で楽な感じだ。これは、普通に乗っているだけではわかりにくく、悪条件で乗ってみないとわからないのかもしれない。

しかし、これを一度経験するとこの車以外を乗れなくなりそうな感じだ。

素晴らしいシンメトリカルAWDとエンジン、アイサイト

この理由は、やはりシンメトリカルAWDとエンジンからくるものが大きいだろうと思う。

あと考えられるとするとアイサイトとハイグリップなタイヤ(ミシュラン パイロットスポーツ3(後付け))の存在だ。

レガシィのシンメトリカルAWD は、常に安定して路面を掴んでくれて、路面の状態はハンドルに適切に伝えられる。

そして、それに組み合わされるEJ20型のターボエンジンは、トルクの出方がとても安定していて、回転数が少し上がっている状態からだと、最大のトルクを常にエンジンから取り出すことができる。

なので、どんな状態からでも、車を思い通りに加速、減速させることができるのだ。そういった意味で、この車に乗っているとドキドキすることが全くなく、運転がは楽しいかというとそうではないと答える。

徹底的なグランドツーリングワゴン

なので運転が楽しい車という意味で車を探している人にとっては、レガシィはあまりにも安定していて面白くないのかもしれない。

でも、運転が安心できて長距離を安全に楽に走れる車を探しているのであれば、レガシィはぴったりだ。そういう意味でレガシィは、つくづくグランドツーリングが得意な車なんだと思う。

アイサイトも、そういった車の個性にぴったり合っている。

評価ポイント4 レガシィのターボエンジンについて

レガシィといえばボクサーサウンドだが…

レガシィといえば水平対向エンジンの奏でる独特のボクサーサウンドだと思う。昔聞いたレガシィの独特のドロドロとした音色はこれぞ男の車といったかっこよさを感じたものだ。

私が乗るBR9の現行レガシィについてももちろん水平対向エンジンである。しかし現行のレガシィについては、ボクサーサウンドというのは聞かれなくなっている。

これはレガシィを買う時に試乗した際、ちょっとしたショックだったことだ。こんなのレガシィじゃないとも思った。

現在、日常的にレガシィに乗っているが、レガシィのボクサーエンジンサウンドというのは乗っている場合ほとんどわからない。また、外に出てマフラーの近くに耳を近づけるとそれらしい音がかすかに聞こえる程度だ。

ボクサーサウンドが聞こえないのは寂しいが、車全体が高級車のように静かになっているからというのももちろんある。特に、車内の遮音性はしっかりしており、遮音対策の技術の高さを感じさせられる。

車内が静かな方がいいけど、ボクサーサウンドも聴いてみたい。
スバルの技術者もこういうことを言われると結構苦労すると思うが、こう考えてる人も多いのではないかとも思う。

【追記】

購入後にリジットカラーをフロントとリアに装着したが、車内がより静かになった分、低音のボクサーサウンドが車内に少し響くようになった。

リジットカラーという製品は、走りの安定性の向上や、車内をより静かにするということにつながったが、ボクサーサウンド車内に響かせるという嬉しい作用もあった。

285馬力のターボエンジン

私の乗っているレガシィはツーリングワゴンのBR9モデル、285馬力のターボエンジン車だもともとのところ、私が車を購入するときはターボエンジン車が欲しかったわけではない。

ターボエンジンに対する印象としては、燃費も悪そうだし、今の環境重視の流れに合わないし、もともとターボエンジンにはそれほど興味がなかった。

私が欲しかったのは、ターボ、ノンターボ関わらず280馬力以上ある車という条件だけだ。ノンターボのNAエンジンであればだいたい3.5Lエンジンサイズであるため、3.5Lクラスの車を探していた。

ハイブリッドエンジンでこういうものを出してもらえると環境によさそうに見えて興味を引かれたのかもしれない(でも今は重くなるのが嫌なので興味をひかれないと思う)。

結局、レガシィという車、特にアイサイトという技術に魅せられて、この車を買うことになったのだが、グレードを選ぶときになって285馬力以上あるからということで、たまたまターボエンジンを選んだ。

しかし、この事がきっかけで、この車のターボエンジンのよさを初めて知ることとなった。このエンジンの良さは大まかには3つである。

ターボエンジンとは思えないぐらい音が静かでなめらか

まず、1つめはターボエンジンとは思えないぐらい音が静かでなめらかなことだ。

パワーは十分あるが、音はターボエンジンらしくない程静かだ。本当に余計な刺激の少ない静かなターボエンジンだと思う。実際に、試乗のときには、ターボエンジンだと気づかなかった。

どこから踏み込んでもトルクが湧き出ること

2つめはどこから踏み込んでもトルクが湧き出ることだ。

確かにレガシィのターボエンジンは刺激が少ない静かなエンジンであるが、非力であるかというとまっ全くそうではない。むしろ、頭の回転数からも非常にトルクフルなエンジンだ。

ほどほどに燃費が良い

3つめはほどほどに燃費良いことだ。

これについては相当に燃費が良いということではないがターボエンジンにしてはそこそこの燃費を稼いでくれる。市街地を普通に走ってリッター7キロくらいだろうか。

BMWのように官能的ではないが…

総合するとレガシィのターボエンジンは、BMWのように官能的ではないと思う。しかし、十分魅力的なエンジンだ。

このエンジンを普段使っていて思うのは、レガシィのターボエンジンはスバルというメーカーをよく表したエンジンだということだ。

スバルというメーカーは、自動車メーカーとして、決して派手な存在ではなく、どちらかというとあまり目立たない地味な存在だ。東京などにいるとレガシィはうじゃうじゃと都内を走っているにもかかわらず、それをあまり感じさせることはない。

しかし、レガシィやインプレッサをはじめとする個々の車の性能はピカイチで、わかる人にはわかるといった感じのマニア向けの自動車メーカーである。

エンジンについても、これと同じことが言えるのではないだろうか?

もっとこの素晴らしいエンジンなどの魅力が多くの人に伝わって欲しい

スバルの技術者的には、それが狙ったところであり、それで良いと考えているのかもしれない。

しかし、スバルに乗ってみてスバルというメーカーが素晴らしいことを理解し、これからもずっとこのような技術重視の姿勢が続いて欲しいと思う人間にとって、それは改善して欲しいと思うことだ。

エンジンにしても、全くわからない人にもそれを解ってもらえるような工夫が必要だ。大したエンジンでもないのに音だけがやたらとうるさくて高性能エンジンっぽさを演出をするメーカーだってある。

私も確かにそれはばかばかしいと思うが、まったくそういうのがわからない人に伝えるためにはそれも必要なことだと思う。本質を磨いていくことはとても重要だが、本質は見抜けない素人にもわかるような派手さというか、そんな感じの工夫も取り入れる必要があると思う。

そういうものは、演出と呼ばれるものであると思うが、スバルという自動車メーカーは、エンジン音でもデザインでも内装でもそれが足りないと私は個人的に思う。

私はスバルという自動車メーカーが大好きだが、これらが改善されると、もっと好きになると思う。

評価ポイント5 レガシィの四駆 レガシィのAWDのメリット

四駆・AWDは悪路を走るためだけのもの?

私はレガシィを購入する前、AWD、または4WDに対して、単に雪道や山道などの悪路を走るためだけのものだと思っていた。

どちらかというと雪道や悪路走る特殊な車というイメージが強く、値段もそれ以外のFF車やFR車よりも高いため、普通の街乗りでは必要ないだろうと思っていた。

そんな私も、雪道を年に数回程度走る可能性が出てきたため、AWDのレガシィを選んだのだが、レガシィに乗ってからこのAWDというものに対する印象が大きく変わってしまった。

同乗者の眠りを誘う安定感

というのも、安心して運転することができ、かつ乗り心地が本当にいいのだ。

運転をしている自分までが眠たくなってしまうぐらいで、助手席や後部座席に乗っても寝てしまう。特に、走り出し時や追い越し時などタイヤにトルクがかかる際、車が前後にゆすぶられることなくフラットに加速していく。

このフラットな乗り心地は、高速になればなるほど高まっていき、高速道路上の追い越し加速など、魔法のじゅうたんに乗っているかのようなフラットな加速をする。

絶大な雨の日の安心感

加えて、乗っていて常に安心感があるのだ。

フラットで車体が安定しているため、高速道路で走っていても安心してハンドルを握っておくことができる。特に雨の日などは、晴れの日と変わらないくらい安心して車を走らせることができる。

特にこの安心感は運転の疲労度にも大きく関わってくるもので、レガシィは運転していても疲れが少ない。2日間で1000kmぐらいを運転したとしても次の日は普通に仕事ができる。

初めてAWD車に乗り、完全にレガシィのAWDのファンになってしまった。雪道をほとんど走らず、都市部の路上を走るだけの私であるがAWDを選んで本当に良かったと思う。

スバルは、広告で「シンメトリカルAWDが~」というCMをしているときがあるが、CMするぐらいのことはあると思う。(聞いた当時は、まったく言っていることにピンときていなかったが…)

燃費への悪影響があるなどデメリットが無いわけではないが、それをカバーするほどのメリットがある。

他の四駆・二駆には戻れない!?

一度このAWDのよさを味わってしまうと他のメーカーのFRやFF、4WDには乗れなくなるかもしれないと思う。それはそれで困ったものだ。

評価ポイント6 レガシィのあって良かった機能

私は今まで4台の車を乗り継いできた。

コンパクトカーもあればラージサイズのミニバンもあり、ごく普通の乗用車もあった。また、国産車もあれば外国車もあるし、国産車であればほとんどのメーカーの車に乗ったこともある。

しかし、乗っだ車の満足度では、レガシィが1番だ。

今までの車では何らかの気になる欠点というものがあったが、レガシィでは大きな欠点というものが見つからないからだ。

もちろん自分の好みがレガシィにあっているというところもあるが、どんなところが良かったかについて、あって良かった機能についてまとめてみた。

アイサイト(EyeSight ver.2 )

もちろん一番はこれ、アイサイトだろう。私は、このアイサイトを目当てにレガシィを買ったようなものだ。

たとえ1000万円級の高級車であっても、ここまで運転の安全性や快適性の向上、疲労度軽減に貢献する機能を搭載した車は少ないと思う。

しかもたった10万円という価格だから驚きだ。とにかく付けない理由が思いつかない場合は、必ずつけた方が良い装備だと思う。

アイサイトの停止状態保持機能

最近、レガシィに加えインプレッサにもアイサイトが搭載されたが、インプレッサのアイサイトとレガシィのアイサイトの決定的な違いがこの停止状態保持機能だ。

全車速追従クルーズコントロール使用中に前の車が停止した場合、自車も停止するが、その停止状態を保持してくれる機能だ。

この機能があることでブレーキとアクセルを全く踏まなくても、例えば渋滞ようなストップ&ゴーが続く環境であっても手元のスイッチ1つで運転をすることができる。

逆にこの機能のないインプレッサなどでは完全に停止した場合は、自分でブレーキを踏んでおく必要がある。小さな違いではあるものの楽さは大きく違う。

SI-DRIVE

次に、レガシィに乗っていて無いと困るのがSI-DRIVE(エスアイ-ドライブ)だ。

SI-DRIVEは、運転席左にある丸い形をしたセレクタースイッチで、3つのモードパターン(インテリジェントモード、スポーツモード、スポーツ・シャープモード)を選択できるシステムのことだ。

それぞれのモードに応じてエンジンセッティングやATのトランスミッションのシフトチェンジタイミングが変更される。

私の場合は、ゆっくり落ち着いて走りたいとき、人を乗せているとき、燃費をのばしたい時、普通に走りたいときは、インテリジェントモードを使用し、ターボらしい走りを楽しみたいとき、高速道路を走るときなどターボの大きなトルクが瞬時に欲しい時などはスポーツ・シャープモードを使用している。(私の場合、スポーツモードはあまり使っていない。)

このモードセレクターを変更するだけで走りが激変するのだ。

インテリジュントモードは、ノンターボのような穏やかで扱いやすく乗り心地の良い乗り味に変わるし、スポーツ・シャープモードはターボらしいスポーツカーのような乗り味になる。

一粒で2度おいしい機能で、家族の都合などでスポーツカーを諦めたお父さんには嬉しい機能だと思う。

リアフォグランプ

レガシィで、以外と良かったのがリアフォグランプだ。

大雨や霧などが発生した場合、ブレーキランプと同じ明るさで後続車を照らし、注意換気するのがリアフォグランプだ。

輸入車の場合多くの車に標準で装備している車が多いが、日本車ではコスト等の都合で装備している車自体そう多くはない。

車の事故でとても大きな割合を占めるのが、追突事故である。

高速道路上であれば、追突事故は、命にもかかわる大事故に発展する可能性も高い。自車が追突することはアイサイトである程度防ぐことが出来るが、後ろの車から追突されることを完全に防ぐことは出来ない。

リアフォグランプの点灯は、後ろの車の視認性を高め後ろからの追突を防ぐ。

車の安全性を重視するスバルの企業姿勢がここにも表れていると思う。

レガシィは自動車の中でも珍しい、水平対向エンジンや、AWDの採用など、運転の快適性や安全性など特にこだわった魅力的な仕組みを備えた車だ。

それらに加えて、上のような機能を加えることでさらに、車の快適性や安全性を高めている。車の快適性や走行性能を高めることで、安全性を引き上げているという点は、さすがスバルという感じだ。

車のことを全く知らない人であれば私の言っている魅力というのはわからないと思う。しかし、このようなわかる人にしかわからない部分がスバリストたちを魅了しているのだろうとつくづくと感じる。

評価ポイント7 レガシィの欠点とあったら良いと思う機能

レガシィに欠点はあるか?

このブログでは、スバリストになった私の経験を通じて、基本、レガシィも褒める記事の方が圧倒的に多い。

私も小さなスバリストになってしまったのでそれはしょうがないことだ。とはいえ、レガシィという車には欠点というのは存在しないのだろうか。

いや、そんなこともない。ぜひスバルの技術者に頑張って欲しいと思うこともある。

レガシィの欠点1 外装や内装のデザイン

一つは、デザインや内装などの演出の部分だ。何よりも小さな子供が憧れるようなかっこいい車にしてほしい。

昔、子供の頃レガシィに憧れていたと書いたが、同様に憧れていた自動車メーカーがドイツのアウディだ。子供の頃は、スバルもアウディも同じぐらい格好良かったように見えた。

それから大人になり数十年がたち、車のことも少しわかるようになってきた今、両社をみると、片方のアウディはBMWやメルセデスといい勝負を繰り広げるプレミアムメーカーになった。

アウディの作り出す車は、内装も外装も高級感にあふれ(もちろん値段もそれなりだが)車のことを全く知らない女性であってもうっとりするような内外装を持っている。

スバルについては今も車好きの男性の心を掴んでいるが、車の音が全く分からない女性でもうっとりするような美しい車を作っているとは言えない。そのようなところが良くなるといいなと思う。

レガシィの欠点2 燃費が悪い

レガシィの欠点、もう一つは燃費が悪いことだ。これは、私にとっては許せる欠点だ。

ターボエンジンの付いたモデルに乗っていて、その恩恵を受けているのだから仕方ないだろうと思う。例えば、ポルシェのようなスポーツカーに乗っているのに燃費が悪いとつぶやく人もいないだろう。

しかし、原油などの資源の高騰でガソリン車の存在が危ぶまれるような事態が、これから起こるかもしれない。そのような時にレガシィのようなすばらしい車が絶滅することのないよう願うばかりである。

2013年か4年ごろにレガシィ、もしくはインプレッサのハイブリッドモデルが登場すると噂されている。大いに期待したいと思う反面、重たいハイブリッドシステムの影響で、車重が重くなるのは確実だろう。

重量が重く、ドン臭いレガシィなんで私にとっては少し考えづらい。ハイブリッドではなく、強力なディーゼルエンジンが搭載されても面白いと思う。

例えハイブリッドを搭載したとしても、スバルの技術者は、うまく作り上げるのだろう。レガシィのハイブリッド、または強力なディーゼルモデル、特にターボディーゼルに期待したいと思う。

レガシィにあったら良いと思う機能

レガシィツーリングワゴンは私にとってほぼ完璧な車だ。馬力、トルクともに十分で、速くて、静かで、乗り心地もフラットで快適で室内も相当に広い。

時にはワインディングロードを楽しむスポーツカーにもなるし、時には家族を乗せて走るファミリーカーにもなるし、時には長距離を安全かつ快適に走り抜けるグランドツーリングカーにもなる。

私の車は2.5GT アイサイトモデルであるため、ターボエンジンを付いていればアイサイトも付いている。オーディオはマッキントッシュオーディオだ。

この車を購入する前であれば、十分であると思えたと思うが、人間はわがままである。さらにあったら良いと思う機能も考えることがある。続いて下にまとめてみたい。

あったら良いと思う機能1 アイドリングストップ機能(D型からは装備されている)

私のB型のレガシィにあったらよいと思う機能の一つ目は、アイドリングストップ機能だろう。

スポーツカーにも負けない生粋のスポーツワゴンで、尚且つAWDとくると、燃費が悪くて当然だし、それを承知で買ったものの、燃費が悪いのは、少し気になるところである。(最近発売された2.0GT DIT は随分と改善されている。)

私のレガシィは、高速道路を流したときの燃費自体は悪くないのだが、街中をキビキビと走ったときの燃費は、あんまり褒められたものではない。

こんな時に、装備されていたらいいのになあと思うのは、アイドリングストップ機能である。アイドリングストップ機能で、少しでも燃費が改善されたら良いことだし、アイドリング中に車がとても静かになるというのも嬉しい。

時々、プリウスに乗るときがあるがアイドリング時が無音で感動する。こういうものが、レガシィにもあっていいと思う。すぐにD型に買い替えるつもりはないが、正直うらやましいところだ。

あったら良いと思う機能2 6速ATまたは7速AT(D型からはCVT搭載で解消?)

レガシィの場合、ノンターボモデルはリニアトロニック(CVT )、ターボモデルは5速ATとなっている。(D型の2.0GT DITの場合は、高トルク対応型のCVTだ。)

私の車もターボモデルのため5速ATだ。

今年フルモデルチェンジを行ったBMWの3シリーズも7速トランスミッションが搭載されている。トランスミッションの多段化はエンジン回転数を抑え、燃費の向上にも繋がるだろうと思う。

6速ATや7速AT が珍しくない現在、6速ぐらいあっても良いと思う。
(2.0GT DITの場合は、高トルク対応型のCVTを8速に区切って使用することができる。あえて複雑な多段型のトランスミッションを積むよりも、CVTを8速に見せるというアイディアはナイスアイディアだと思う。燃費とのバランスを考えれば、CVT で十分だと思う。)

あったら良いと思う機能3 新型のインプレッサに搭載されるマルチファンクションディスプレー画面
(D型レガシィには、メーターパネル内にマルチファンクションディスプレーが搭載された)

新型のインプレッサには、一部車種にマルチファンクションディスプレー画面がついている。燃費からエアコンの作動状況、VDCの作動状況、アイサイトの状況まで車のあらゆる状態を表示してくれる。

このようなディスプレー画面は、車に必ずしも必要な機能ではないもののレガシィやスバル車を好むような人たちにとってこのような機能が好きな人も多いだろうと思う。私もその1人だ。

実際にインプレッサには乗ったことがあるが、ディスプレーの機能性の高さと作り込みの丁寧さには驚いた。

例えば、アイサイトの作動画面には、実際の車両のイメージが表示されるし、ブレーキ灯が点灯する際には、ディスプレー内の車両イメージ内のブレーキランプも点灯する。
とても細かな演出であるが、にくい演出である。

もちろん、こういうものがなかったとしてもどうにかなるものではない。しかし、とても面白いし、これがレガシィにもあったらよいと羨ましく思うたものだ。

あったら良いと思う機能3 ディーゼルエンジン

機能とは言えないかもしれないが、レガシィにあったら良いと思うのがディーゼルエンジン(ディーゼルターボエンジン)だ。

日本では、にわかにディーゼルエンジンブームが到来しようとしている。今年販売が開始されたCX-5 については、大ヒットしディーゼル比率で7割、または8割以上の売れ行きを記録しているそうだ。

巨大なトルクを発生するのにもかかわらず、燃費もよくガソリン代を節約でき、航続距離も長い。最近のディーゼルエンジンは昔のそれとはイメージが全然違っていて、とても魅力的だ。

レガシィは、国内ではディーゼルエンジンはないものの、ヨーロッパにはレガシィディーゼルが存在している。

今年(2012年)ヨーロッパで供給するレガシィにはディーゼルモデルがあり、エンジンは、2.0リットルの水平対向4気筒ディーゼルターボ(最大147 ps 、最大トルク35.7 kgm 、0-100km/h 加速9.6秒)だ。

現在所有するターボモデルから乗り換えるとすると、トルク、馬力ともにもう少しパワー(特に排気量UP )が欲しい気がする。

なぜならば、レガシィのターボエンジンは日本でもトップクラスのパワーを持つ車なのであるから、ディーゼルエンジンであっても、そうあって欲しいと思うからだ。

最大トルクはレガシィのターボ車並みに大きいもののCX-5に負けているのも気になるところだ。2000cc ではなく2500cc 位のディーゼルターボであれば、ターボ乗りであってもとても魅力的に見えると思う。

1000kmを無給油で走るAWDレガシィに期待

勝手な事を書いてみたが、私はスバルに一番期待するものはディーゼルエンジンのレガシィだ。

レガシィは1000キロ超えるような長距離であっても疲れがとても少ない、高いロングツアラー性能を有している。

現在のガソリンターボエンジンでは、1000kmを無給油で走ることは不可能だ。しかし、ディーゼルエンジンであれば、1000km無給油も可能であろう。

レガシィにディーゼルエンジンの航続距離とアイサイトがセットになることで、世界最強のグランドツアラーが完成するだろう。私もそんなものが実際に登場した時には真面目に買い替えを検討するかもしれないと思う。

最後に レガシィという車を一言で表すと…

レガシィという車を一言で表すと…

私が子どものころ、バブルの時代だったかどうかはわからないが、その頃レガシィといえば私の憧れの車だった。

新聞の間に時折挟まるレガシィのチラシを大切に保存しておいて、寝床で眺めたのを思い出す。

お金の価値など全くわからない年代であったものの、レガシィが高級で魅力的な車である事は理解できていた。

家がそんなに裕福な家庭でなかったため、将来こんな車が買えるだろうかとぼんやり眺めていた。

レガシィの魅力が落ちている?

それに比べて現在、昔に比べてレガシィという車の魅力というのが、多くの人にとって落ちていると思うときがある。

私は現行のレガシィに乗っているが、それを他の人に話した時、かっこいいと言われたり、羨ましいと言われることはあまりない。または、レガシィという車名を知っていたとしても、実際の車のイメージが沸かない人も最近は多い。

現代の子どもたちはレガシィという車を見て、将来この車が欲しいと興奮することがあるのだろうか?

いや、もしかしたらないんじゃないかと思う。それはちょっと悲しいことだ。このように、レガシィという車の多くの人の目に映る魅力について私は疑いを持つことも多い。

ちょっとしたミニバンのように大きくなった前回はメタボリックな感じでカッコ悪いとも思えなくはない。

レガシィという車は「すばらしい車」だ

実際のところは、レガシィという車はどうなのだろうか?

私の感想は、レガシィという車はすばらしい車だということだ。日本車の中ではトップクラスの車と言って間違いないだろうと思う。

レガシィという車を一言で表すと、峠道を高速で駆け抜けても楽しいスポーツカーであり、1000kmを走っても疲れないロングツアラーであり、荷物もたくさん積める実用車でもあるということに尽きると思う。

3度の飯よりも車の事が好きで、車に多くのことを求めるような、例えば、私のような車バカにとってはこの車は最高の道具であり、おもちゃだ。

「器用貧乏」と「デザインについて」

では、そんなに万能な車が、なぜ多くの人の目には魅力的に映らないのか?

これは私の個人的な意見であるが、あまりにも万能すぎて個性的な部分を見いだすことができないからだろうと思う。特にデザインの部分に。

昔からレガシィに乗っている人の評価として現行のモデルはカッコ悪いという意見が多い。

確かに、でっかくて後姿が特にトヨタのミニバンのように見えなくはないスタイリングはこの車のネガティブな要素だと思う。

しかしこのデカさをなくせば、ただの使い勝手の悪いスポーツワゴンだ。もちろん、今ある、「乗る人の快適性」もなかったと思う。

この形はなるべくしてなった形なのだろう。

でもこれからの課題として、このデザインは改善してほしい。
子供が憧れるような車のデザインを取り入れてもらいたいと思う。

※最後まで読んでいただけた方、本当にありがとうございました!




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