ファミリーカーとしてのレガシィ レガシィが日本離れした車になったことで得たもの

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レガシィが日本市場離れをして得たもの

とてもシャープでカッコのよかった4代目レガシィから、5代目にモデルチェンジたことで、洗練されているというよりもどちらかというと大きくて野暮ったい車になってしまい、4代目以前のレガシィ好きから5代目は不評をかった面があった。

ボディサイズの拡大などを見て日本市場を捨てたという人もいる。しかし、レガシィが日本市場を拾てたというよりも、むしろ日本市場・日本の顧客がレガシィを捨てたからというのが正解だろう。

つまり、レガシィが海外寄りの車となってしまったのは、何よりも日本人顧客の問題だと思う。

車の走行性能よりも燃費に重きを置く日本市場

国土の狭い日本では、長距離走行をする機会もヨーロッパや北米の人たちと比べて少なく、車の走行性能を気にする人、グランドツアラー性能を車として求める人は少ないだろう。

走行性能が高い車よりも街乗りで乗り心地がよく、しかも街乗りで悪化しがちな燃費が良い車のほうが、良い車だと多くの日本人は思っているところがあると思う。

走りよりも燃費に重点をおいたハイブリッド車がもてはやされていたり、そもそも走りとはあまり関係がない軽自動車が大人気であるのも、この国の自動車使用の実情というものを反映していると思う。

そういったことから、走りにこだわりレガシィを選ぶ人もそれらハイブリッド車などに比べるとそう多くはない。

レガシィのお得意様は北米顧客

レガシィの販売台数は、半分が北米、3割がヨーロッパ、残りの2割が日本という形になってしまい、日本市場の顧客はもはやレガシィのお得意さまではないのだ。

自動車会社として、北米やヨーロッパのマーケットの声を意識するのは当然であるし、お得意さまでない日本市場の声が重視されないのも当然だろう。

(日本市場にもっとあったレガシィを作って欲しいと思うならば、日本人がレガシィという車を評価するだけでは不十分で、もっとレガシィを購入する必要があるのだと思う。)

レガシィが日本人離れした車となったことで得た「車内の広さ」

それはさておき、レガシィが日本人離れした車となったことで得たものもある。それは「車内の広さ」だ。

私がレガシィを購入する際に決定的な決め手となったのは、車内の広さだ。先代の4代目のレガシィを持っている知人は多いのだが、これらの人達から上がってくる不満として、車内の狭さがある。

知人のレガシィ(4代目)を見ていると、確かに格好はいいのであるが、タイトで乗り降りなどはしにくそうであるし、後部座席についても、子供のベビーシート乗せた場合など、とても大変そうである。

しかし、現在の私の5代目のレガシィになって、この車内の狭さは大きく改善している。

これだけ車内も広く、ミニバンに近い大きさになってしまったレガシィであるが、取り回しはそれほど悪化していないと感じるところも良い点であると思う。

レガシィがファミリーカー寄りになった?

多くの日本の父親はというと、子供ができ、家族が増えるとセレナやステップワゴン、アルファードやエルグランドなどのミニバンに乗り換えることが多い。

家族全員が窮屈になることなく、多くの家族を運び、普段の家族の送り迎えからレジャーのための荷物やその他の荷物を運ぶことができるという面でミニバンも十分評価できると思う。

子供ができたからセダンやセダン派生型のワゴンに乗ることっていうのは余りないかもしれないが、大きくなったレガシィに乗るというのも以下の理由でありだと思う。

積極的にレガシィを選ぶ理由

むしろ、大切な家族ができたからこそミニバンではなくレガシィに乗るということもありうると思う。なぜならば、レガシィにはアイサイトと強固なボディのがあるからだ。

アイサイトは、決してぶつからない車にはならないものの、ぶつかる可能性を大幅に減らすことのできる技術だ。

しかも、万一ぶつかった場合も世界の車の中でトップクラスに安全なボディを持っている。昨年の自動車アセスメントにおいても日本で2番の成績を収めている。

間接的な安全性?

それだけではない間接的な安全というものもある。

アイサイトの全車速追従機能付クルーズコントロールを使用することで、運転が楽になり、体の疲労を減らすことができる。
運転の疲れを減らすことは、更なる安全性を期待することができる。

スライドドアがないファミリーカー 妻に受け入れられるか?

レガシィは他のセダンと比べては広いものの、ミニバンよりも確実に狭くはなる。

乗用車のようなワゴンボディに乗るというのは、車のことをほとんど知らない妻には怪訝な顔をされるかもしれない。なによりもスライドドアがないことが大問題になりそうだ。

家族の安全と走りの楽しさを両立するレガシィ

しかし、家族の安全を願う父親としては、それは良い選択肢だと思う。しかも、運転の楽しさというミニバンにはない良いところもある。

運転の楽しさを忘れたくない父親にとってはピッタリである。




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