アイサイトの弱点・欠点

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レガシィよりもアイサイトが欲しくてレガシィを買った私

アイサイトは10万円という低価格なのにとてもすぐれたシステムだ。衝突防止のプリクラシュブレーキの機能としても、全車速追従機能付きクルーズコントロールの機能としても高性能で申し分なく、相当にコストパフォーマンスにすぐれた製品だ。

世界中を探してもこれらの機能についてはアイサイト以上のコストパフォーマンスを有する製品はないだろう。トヨタであってもメルセデスであってもボッシュであっても同様の機能を持つ製品を持っているが、このコストパフォーマンスにはかなわない。

レガシィについてはアイサイト装着車が過半数を占めているが、それも納得ができる。私もこのアイサイトの機能に魅せられてレガシィも購入した1人だ。

きっかけはレガシィが購入したくてレガシィを購入したのではない。アイサイトが欲しくてレガシィを購入したのだ。

アイサイトについては大きな欠点はないが、弱点がないかというとそうでもない。弱点はある。すぐに思いつくのは以下の弱点だ。

アイサイト(ver.2)の弱点・欠点1 前に車がいてもうまくアイサイトが認識しないときがある

一つは、前に車がいてもアイサイトが認識しないときがあることだ。

アイサイトは、2つのモノクロのカメラを使用して前の車までの距離を測っている。モノクロのカメラのため、全く違った色であっても色の濃さが同じ場合、モノクロでは同じ色に見えてしまう場合がある。

空の色などの背景の色と車の色の色の濃さが同じ場合、全く違っだ色でもモノクロであるため、その境目がアイサイトでは判断できず、自動停止しないということが起こりうる。

レーダー式のクルーズコントロールの場合このようなことは起こり得ないが、モノクロカメラベースのアイサイトの場合起こりうる。もちろんレーダーベースのクルーズコントロールであっても雨の日に弱いなどの欠点があるので、どちらかが圧倒的に優れているということはないだろう。

アイサイト(ver.2)の弱点・欠点2 動作が一時的に停止するときがある

もう一つは、アイサイトの動作が一時的に停止するときがあることだ。

アイサイトの動作が実際に止まるのは、夕日のような形で、直者日光がカメラにあたる場合や、山の中で霧がとても濃く立ち込めているような状況だ。

人間と目と同じようにカメラを使って前の状況を認識しているため、人間の目で極端に見づらくなる環境については正常に動作しなくなる。そのような状況下というのは、1年間に、数回あるかないか、である。

人の目で確認できないものはアイサイトでも認識できない

初めてアイサイトが停止した時は、夜の山中の高速道路で、山の中で霧が深く立ちこめたことがあった。近くのサービスエリアで休憩していた時で、改めてレガシィを走らせようとしたところ、アイサイトの機能が停止し、いろいろな警告灯がメーターパネル内に、点灯した。

警告灯がメーターパネル内でつけっぱなしになったため、故障かとびっくりしたものだ。しかし、実際のところアイサイトの動作が停止する時は年に数回数えるくらいだ。霧以外でも夕日が直接当たる時などがごく稀におこる。

レーダー方式とは違って目に見えないものは目に見えないのである。アイサイトも人間と同じ目なのである。

窓ガラスへの映り込みが発生するとアイサイトのエラーが発生する可能性

他にも、窓ガラスの大半の部分は何か置いたりついたりしていると映り込みでエラーがおこる可能性がある。そのため、窓ガラスの周辺の大部分は何も付けられないし、置くこともできない。

例えば、ルームミラーの改造は難しいし、ドライブレコーダーも設置が大変だし、レーダーをダッシュボードに取り付けても場所によっては駄目な場合がある。

この、何も設置できないフロントガラスの範囲はディーラーでも教えてくれるだろう。これは以外と面倒なことで、アイサイトのエラーが発生した場合は、まずそういった設置物の映り込みから疑われるだろう。

アイサイト(ver.2)の弱点・欠点3 故障した場合の診断・修理が難しい場合がある

また、当たり前のことだが、ステレオカメラが2つのため、1つのステレオカメラの場合と比べてステレオカメラに故障の発生するリスクも2倍になる。

また、アイサイトは、精密な技術であるだけに、故障や疑わしい動作をする可能性もそれなりにあり、その際の原因究明もディーラーでは困難な場合もあるだろう。

アイサイト搭載車を中古車で購入する場合はディーラーで購入するか、異常の際相談できる関係を作っておく方が良い

アイサイトの故障時にはディーラー以外の町の整備工場では対応できない場合も予想される。新車をディーラーで購入した人は、ディーラーとの付き合いもまあまああるため、心配は少ないが、中古車でアイサイト付きのスバル車を買うときは、それなりに注意しておく必要があるだろう。

アイサイト(ver.2)の弱点・欠点4 アイサイトは長距離の運転の疲れを軽減してくれるが目の疲れは軽減できない

アイサイトは(特に全車速追従機能付クルーズコントロールは)、長距離の運転の疲労やストレスを大幅に減らしてくれるものだ。しかし、減らせない疲れというものもある。

それは「目」の疲れだ。アクセル・ブレーキから解放されるため、大部分の体の疲れ・ストレスなどは軽減されるものの、調子にのって長距離を走っていると相当に目が疲れる事に気がつくだろう。

これは当然と言えば当然のことで、アイサイトの有無にかかわらず目の使用については変わらないという事があるだろう。体の疲れが少なく調子にのって走っていると目が疲れて限界になるというのは当然のことだ。これについては、車の自動運転がどんなに進化しても人間が運転を監視する必要がある当分の間は変わらない事だろう。




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