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この記事の内容
半信半疑ではあったがフレキシブルサポートリヤを装着してみた
以前に、STIのフレキシブルタワーバーを装着してからSTIパーツの威力についてよく知っていたところであるが、以前から気になっていたもう一つのSTI製パーツ、フレキシブルサポートリヤをやっとのこと装着することができた。
装着前は半信半疑のところもあったものの、結果的にその効果は、期待を上回るものであったと思う。
その効果などについて考えてみたい。
フレキシブルサポートリヤとは？
フレキシブルサポートリヤは、タイヤのシャフトとボディを連結するパーツで、純正の車にもついている鉄の部品を置き換えるパーツだ。
元々は1本の鉄の棒のようなパーツを、ピロボールブッシュが組み込まれたフレキシブルに可動するパーツに置き換えるものだ。
STIのホームページを見てみると、効果としては、不要な入力をいなしつつ、必要な力を遅れなく、後輪に伝えるとある。これによりリヤの応答性・追従性および、ロール剛性が向上して操縦安定性としなやかな乗り心地が両立するとのことだ。
こうやって文章で書いているものを見てもなかなかイメージがつきにくいのも事実だ。
実際の効果は…？リヤがふにゃふにゃに？
さて、実際の効果はどうだったかと言うと、最初は好印象というわけではなかった。なぜかと言うと、固めていたリヤが、何だかふにゃふにゃになってしまった？と感じてびっくりしたからだ。
最初は、本当に後輪がグリップしているのか少し心配になったぐらいリヤがふにゃふにゃになってしまったと感じたものだ。
レガシィがよく曲がるようになった
しかし、実際のところは、車に慣れれば慣れるほど、良い効果というのを実感させられた。
実際の良い効果というと2つある。
1つ目の効果は、よく曲がるようになったということだ。元々ノーマルのレガシィは、アンダーステアのような運転感覚を感じていた。しかし、このフレキシブルサポートリヤを装着することで、よりニュートラルステアな方向に近づいた感じになった。とにかく以前と比べると曲がる。
例えば、カーブでのハンドリングの感覚が少し狂う位、または後輪のグリップが落ちた、直進安定性が落ちたかなと思わせるぐらい曲がるようになった。
変更したばかりの頃は、いつもの感じでハンドルを切ると少し切りすぎになってしまう。また、カーブでは車体後部に感じていた重さが無くなり、後ろが軽くなったようにも感じる。（ワゴンっぽさを感じなくなった。）
正直、私のような素人にとっては、弱いアンダーステアぐらいが適当で、そこまでする必要があるか、少し疑問になったが、慣れてみるとその疑問は払拭された。本当に走りやすい。
後席の乗り心地が良くなった
2つ目の効果は、後席の乗り心地が良くなったということだ。後輪の振動がうまく吸収され、後席が静かになった。後部座席の乗り心地が硬さの取れてしっかりした感じだ。
レガシィのツーリングワゴンの場合、荷室の重量増加に備えて後輪のサスペンションというのは少し硬めにセッティングされていると思うが、B4セダンと比べてもワゴンボディで剛性が弱いため、路面が悪いところを低速で走ると車が飛び跳ねるような印象があった。
しかし、それが見事に抑えられたという印象だ。
デメリットもほとんど無い？
大きなデメリットは思いつかないが、導入初期の頃だけ、直進安定性が落ちたと感じたり、後輪のグリップが減ったと感じた。
なんだが後ろが踏ん張らないような感じだ。それは、上記の通りで、よく曲がるようになっただけで変な突っ張りがなくなっただけだ。
装着しているのとしていないのでは大きな変化もあるが、ネガティブなところがなく、自然なので、気づかない人もいるかもしれない。
よくリヤが曲がるようになったと感じる反面、アンダーステアの傾向にあったハンドリングが、ニュートラルステア寄りになることは、最初は違和感を覚えるかもしれない。しかし、走行しているとすぐに慣れるだろう。
最初から装着していた場合は、効果についてあまりにも自然な挙動で気付かない？
特にリヤの部分であるが、ノーマルの悪いところが取れて、すごく自然な動きに車が近づいた感じだ。
そういったことから、最初から装着するということは、あまりおすすめではない。ノーマルを乗った後に装着することで効果を感じることができるだろう。
後輪部分をあえて柔らかくするこのパーツの仕組みは、硬い車こそ良しとするような人、車のしなやかさにあまり興味ない人にとっては、良さが分からないかもしれないとも感じたが、乗り続けていくうちに良さは実感できるだろう。
運転が上手くなる車
STIがパーツを紹介するときによく出てくるフレーズが「運転が上手くなる車」というフレーズである。
フレキシブルタワーバーの時も同じであったが、確かにこのフレキシブルサポートリヤも「運転が上手くなる車」につながるパーツであると思う。
また、この運転が上手くなるということについては、自分が運転が上手くなったと感じるだけではなく、同乗者からも運転が上手くなったと感じてもらえるパーツであると言うことが、このパーツ、いや、STIのパーツの良いところだと思う。
