1日で50キロ以上の渋滞をアイサイトで走ってみて感じた事とこれから購入する人へのアドバイス4つ

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日本のひどい渋滞にスバルのアイサイト

年末年始やゴールデンウイークなど大型連休になると必ず発生するのが大渋滞だ。場所と日時によって、20〜30キロは当たり前で、大都市圏では50キロ以上の渋滞も当たり前のように発生している。

もちろん、渋滞になるような時節にそれらの区間を車で走らないことが一番重要だが、そうはいかない場合だってあるだろう。そんな大渋滞の場合、運転の疲れを大幅に軽減してくれるのがアイサイトだ。

正月明けのUターンラッシュに神戸から東京方面にドライブし、1日で20キロ以上の渋滞を3つアイサイトで経験してみて感じたこととアドバイスを今更ながらであるがまとめてみたい。

これから購入する人・購入した人へのアドバイス4つ

アドバイス1 停止保持機能はあったほうが良い

アイサイトという名称は1つだが、車種やアイサイトのバージョンによって、それぞれ機能の差異があることを知らない人も多いだろう。その機能の差異の一つとしてあるのが停止保持機能だ。

停止保持機能は、アイサイトのクルーズコントロール使用中に前の車が停止した場合、自車も停止してその停止状態を(ブレーキを踏まずとも)保持する機能のことで、この機能が付いていないアイサイトの場合、停止後にアイサイトが停止して運転者がブレーキを踏まない場合、クリープ走行を始めてしまう。

2015年1月現在での搭載車種は、レガシィのアウトバックとB4、レヴォーグ、WRX S4で、逆に搭載していない車種はというと、インプレッサ、フォレスターなどだ。

数十キロクラスの大型渋滞に限って言えば、この停止保持機能は必須だろうと私は感じた。自分の乗るレガシィは、停止保持機能があるが、それがないと仮定すると、停止するたびに自分でブレーキを踏まなければならず、これが何時間にもわたって続くならば、とても面倒なことになるだろう。この機能がなければアイサイトの渋滞路での便利さは半分ぐらい失ってしまうだろう。

予算的に難しい場合もあることも承知しているが、ひどい渋滞へ遭遇する機会の多いような人は、検討した方が良いだろう。

アドバイス2 一番左車線をひたすら走ることがコツ

「渋滞路でいちばん速く進むためには、一番左側の車線を走ること。」時々そんな渋滞における走行のコツがテレビなどで紹介されることがあるが、アイサイトにおいてもこのコツは同じだ。

右車線を走ると左車線からの割り込みも多く、アイサイトの自動走行では対応ができないような場合も多く発生してしまう。対応ができないような場合は、ブレーキを操作したり、ハンドルを操作したり、何らかの操作が必要で、アイサイトがそれによってキャンセルされてしまい、自動運転の恩恵を十分に受けられなくなってしまう。

そのため、アイサイトを最大限活用して楽に走りたい場合は、一番左車線を走ることがコツになってくるだろう。実際に、今回は数十キロクラスの大渋滞を3つほど通過したが、一番左側車線であっても右車線に負けない位のスピードで抜けられたのも事実だ。

しかも、アイサイトを使用して相当楽に走り抜けることもできたことも大きかった。

アドバイス3 体の疲れは大幅に軽減され、長距離を走れるが、やはり「目」は疲れる

確かにアイサイトを使用して大渋滞を抜けることは、疲れを軽減し、運転をとても楽にしてくれるものであった。20キロを越える大渋滞を3つも越えて、神戸から東京まで運転したが、最低限の疲れで帰ることができたことには自身も驚いてしまった。

しかも、その時の疲れだけではなく、家に帰った次の日の疲れも軽減できたことが更なる驚きであった。アイサイトを搭載していない車と比べても、次の日に残る疲れが大幅に少ない印象だ。

もちろんアイサイトを搭載していない車であってもスバルの車は疲れにくいということはあるのかもしれない。しかし、アイサイトは、それを搭載していないものと比べて、大渋滞であっても疲れを感じずに、また普通の道であっても長距離走れるというのは事実であった。

ただ、思いもよらないデメリットもあった。目の疲れについてだ。体の疲れが軽減されて、長距離を楽に走れたが、いつもはあまり感じない目の疲れをひどく感じたのだ。

いつもであればそんなに長距離走れるものではないので、自覚するほどひどくは目が疲れないが、アイサイトで楽に走れるようになった分、走行時間や距離が増え、強く自覚されるほど目に疲れが溜まってしまったのだ。

目の疲れについては、長時間運転していれば当然のことであり、しょうがないことではあるが、さすがにアイサイトでもこれを軽減することはできない。この点は思いもよらないデメリット(欠点)であった。

(参考記事:アイサイトでも腰痛は同じ?腰痛のための3つの運転のコツ

アドバイス4 楽チンであるため、居眠りを誘いやすくなる

アイサイトを使っての大渋滞の走行であるが、相当楽ちんである。しかし、注意しないといけないことが他にもあるだろう。

上記で書いた目の疲れというのも1つであるが、もっと大きな注意点は「居眠り」についてである。運転が非常に楽になり、特にアクセル周りの操作が減るため、運転者はハンドル操作だけに集中しておけば良く、当然居眠りを誘うようになる。

どんな運転者であっても運転操作やそれらに伴う刺激が減ってしまうと眠くなるということはあると思うので、居眠りの危険性はやはり高くなるだろう。

当たり前であるが、運転前は十分に睡眠をとることや眠くなったら、冬の場合などは窓を開けて冷たい風を入れながら走る、眠い時はサービスエリア等で仮眠をとるなど、居眠り運転を防止する工夫を考えて走行することなどが重要だ。

最後に、アイサイトもシステム(機械)であるため、誤作動というのは起こりうるし、若干のデメリットも生じる。アイサイトというシステムは、これまでには考えられなかった夢のようなシステムであるが、所詮はシステム(機械)である。過信し過ぎないことも重要なことだ。




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