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車好きならおすすめできる2000ccクラスのターボ車
世の中にはいろいろな車好きがいると思う。
もちろん、車の速さに興味のない車好きだって多いし、昔のオールドカー(ビンテージカー)に興味を引かれる人、カスタムやキャンピングカーなどに興味をひかれる人も大勢いる。そういった意味で趣味としての「車」というのは本当に懐が深いものだなといつも思わされる。
さて、私の場合は車の速さやハイテク技術など(アイサイトなどの運転支援技術や安全技術、ボクサーエンジンやAWDなどのあらゆる技術)に興味をひかれる車好きだ。
スバリストの中にはこういったことが好きな車好きというのも一定割合いるとは思う。今回はそんな車好きにはおすすめできる2000ccクラスのターボ車について考えてみたい。
2000ccクラスでのターボの必要性(そもそもターボが必要なのか?)
結論からいうと、2000ccクラスでのターボは必要ない。不必要だし、いろいろなものが無駄だ。
ボディの拡大などにより重量が重くなっている軽自動車などでは、予算が許す限り必須になりつつターボであるが、2000ccクラスであればノンターボ(NA)で十分によく走るだろう。
2000ccクラスでのターボというのは、どちらかというと私も含めた車好きのためのものであると言えると思う。
車はただ走ればいいという、車を道具の1つとしてとらえるような普通の人にはわからない世界なのかもしれない。
しかし、そんな考えの人でも、もしかしたら下のような車に乗ってみることで車に対する見方は変わるのかもしれない。
ターボ車のメリット(利点)とデメリット(欠点)をおさらいすると…
おすすめの2000ccクラスのターボ車にふれる前に簡単にターボ車のメリット(利点)とデメリット(欠点)をおさらいしておこう
ターボ車のメリット(利点)
メリット1 速い
速い車は使い方によっては危ないものの、意のままに操れると言う面もあり、正しく扱うことで安全向上にもつながるだろう。
メリット2 力(トルクや馬力など)がある
高速道路の走行が楽に行え、ストレスはない。ストレスが少ない車は運転の疲労も軽減してくれるだろう。
メリット3 運転が楽しい
胸のすく加速感は本当に運転を楽しくする。
メリット4 プシュー音(ブローオフ音など)が運転を盛り上げる
これがわかる人は古いターボ車好き、またはマニア級の車好きかもしれないだろう。
私はトミカを操る子ども時代から、車の加速音と言えば「ウイーン(1速)、ウイーン(2速)、ウイーン(3速)」ではない。「ウイーン プシュー(1速)、ウイーン プシュー(2速)、ウイーン プシュー(3速)、」だ。我が子にもそう教えている(笑)
メリット5 維持費は安くなる場合がある
同程度のパワー(馬力・トルク)のNA車と比較すると排気量をダウンサイジングできるため自動車税等の維持費が安くなる等のメリットはあるだろう。
また、メンテナンス含め国内自動車メーカーや新車であれば維持費は思ったほどかからないことも驚くはずだ。ただし、オイルやタイヤはこだわれば高くつくので注意が必要だ。
メリット6 メンテナンスもそれほど面倒でない
ターボ車だからといって別段面倒なメンテナンスなどはない。非ターボ車同様にオイル交換などのオイル系や消耗品系に気をつけてメンテナンスしていればよいだろう。
続いてターボ車のデメリットを下で整理してみよう。
ターボ車のデメリット(欠点)
デメリット1 車両本体価格が高い
ターボに関わるパーツが搭載されるため、その分車両本体価格が上がる。道具として車をとらえる場合は、高すぎると感じるかもしれない。
デメリット2 燃費が悪い
面白がって運転をすればするほどガソリンを消費してしまう。遊んだ分の出費だと思えれば高い物ではないが、それがわからない人にはただの無駄に思えるだろう。
デメリット3 故障リスクや耐久性の問題はある
ターボ関連部品の故障と修理費用のリスクがある。ターボも精密な機械である以上、故障リスクと相応の費用のリスクがあるだろう。耐久性に関しても複雑になる分シンプルなNAエンジンには劣るだろう。しかし、それほど大きい差ではないように個人的には思う。
デメリット4 ハイオク指定となる場合が多い
場合によってはレヴォーグの1.6のレギュラーガソリン仕様などもあるが、多くの場合ハイオク指定だ。これも必要な出費だと思える人はいいが、わからない人にとっては無駄に思えるかもしれない。
デメリット5 ボンネットに(デザインとして)穴が開く場合がある
昔は、ターボ=「ボンネットの穴」だった。しかし、デザインで好まない人も多いため、最近では穴が開かない車も多い。例えば、フォレスターや軽自動車のターボ(アルトターボなど)もそうだ。
ボンネットに穴が開かなくなったため、ターボ車とNA車の見分けが付きにくくなってしまったという(超個人的な)問題もある。
スバリスト的視点で考える現行2000ccクラスのおすすめターボ車
それでは、スバリスト的視点で考える現行2000ccクラスのおすすめターボ車について考えてみよう。
現行の新車価格で300万円から700万円ぐらいのレンジで2000ccクラスのおすすめターボ車を考えてみた結果が以下のとおりだ。
スバル フォレスター 2.0XTグレード
300万円台から
AWD&ターボ&SUVの人はフォレスター一択ではないだろうか?300万円台?から新車が狙えるのは本当に幸せだ。
スバル WRX S4 2.0GTグレード
330万円台から
レヴォーグが少し高いと感じている人にはWRX S4はどうだろうかと私の場合は必ず提案をする。荷物を載せないような人はおすすめだ。
ボディ形状の違いからいってもS4のセダン形状の方がボディ剛性等にも優れている。よりスポーツカーに近いのはレヴォーグではなくS4だ。
進化したアイサイト(ツーリングアシスト)を体験出来る本当にうらやましい車だ。
スバル レヴォーグ 2.0GTグレード
360万円台から
一番のおすすめはやはり、レヴォーグ 2.0GTグレードだろう。
S4と同じく世界でも最も優れた安全運転支援技術の1つであるアイサイトのツーリングアシストを搭載している。広い室内や荷室は、車以外の趣味にも大いに活躍するだろう。
車好きでなくとも、チョットした外車に興味があり、買えるような人であれば、日本車でもよければ心からおすすめできる。
スバル WRX STI
380万円台から
スバル WRX STI は本物のスバリスト(私は本物ではない)の車ではないだろうか。レヴォーグやS4で満足できない人やアンチアイサイトの人でアイサイトがいらない人、MTモデルでなければいけない人の車だ。
そう簡単に人にすすめることはできないし、街で走っている台数もS4やレヴォーグに比べると少ない。だからこそ、本物のスバリストとして尊敬もされる車でもあると思う。
ホンダ シビック タイプR
450万円台から
FF最速と言われる車、スバリストなら気にならない人はいないだろう。最高出力235kW[320PS]、最大トルク400N・m[40.8kgf・m]、ニュルブルクリンクは7分43秒台というのは、驚くべきことで本当に信じられないぐらいすごいことだ。一昔前のポルシェやGTR、インプレッサに並ぶか、場合によってはそれに勝るタイムを出している。
ホンダというブランド、AWDでないこと、ハイテク感が薄いことなど、スバル車とは全く似ていないが独特のオーラを持っているだろう。ホンダらしい職人が作った芸術品・伝統工芸のような1台だ。
ハイテクさがない分、今では見劣りするような気もするが、20年後、もしくは50年後には価値があがるような1台なのかもしれないとも思う。(これが良いことか悪いことかはわからないが)新型のNSXにはこのホンダらしい臭いは感じられないが、このシビックタイプRには確実に感じることができる。
フォルクスワーゲン ゴルフ R
540万円台から
外国車で素晴らしいAWD&ターボを探したい場合は第一候補だろう。ゴルフなのにAWD、スバリストには気にならないはずがないだろう。
フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント R
550万円台から
外国車で羊の皮を被った狼を探す方におすすめしたい1台だ。見た目はいたって温和なステーションワゴンだが、中身はスパルタンなワゴンだ。
ボルボ V90
660万円台(FF)から
値段以上の車格や高級感があるのにもかかわらず、FFモデルであれば660万円台から入手できる。ハイテク安全装備の充実も魅力的だ。(AWDモデルは770万円台?となる)もちろん、走ればそれなりに速いだろうが、「速さは卒業しました」的な人にはおすすめできるのではないだろうか?
アウディ S3 スポーツバック
660万円台から
ゴルフRに馴染めない外国車好きには、おすすめだ。
アウディの4WDであるクワトロは、スバリストのAWD好きには必ず反応するものだろう。ただし、ゴルフRと比べても、レヴォーグやS4と比べても割高感が出てしまうのは気になるところだ。そんなことは気にしない人や人と違う物を持ちたい人には満足感が高いだろう。
車好きがすぐにばれてしまう2000ccクラスのターボ車
おすすめの2000ccクラスのターボ車をあらためて眺めてみると、本当にわかりやすい車好きのための車だと思う。
道具として普通車に乗っていた多くのオーナーが、「ダウンサイジング」の名の下に優れた軽自動車ターボに乗り換えるような時代の中で、あえて2000ccクラスのターボ車に乗ることは時代に逆行しているようさえも感じる。しかし、そういう時代だからこそ、これらの車に乗ることに価値はあるのかもしれないとも逆に思う。
車に少しでも興味がある人ならば、このような車に乗っている人に出会うと「車好きなんですね?」としばしば声をかけるだろう。
シビック タイプR については上でも長く厚く書いてしまったが、普通に考えて絶対に数が売れない車だろう。しかし、そういう車に乗る人は尊敬するし、必ず声をかけて根掘り葉掘り聞きたくなってしまう。
そうやって、車好き同士が自然につながっていくことも、車を趣味とすることの1つの楽しみであったりもするだろう。