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追記・再編集(2016年10月24日)
アイサイトのメリットと引き替えに発生するデメリット
アイサイトはとても便利な機能だが、その便利さと引き換えに、失ってしまう楽しみというのもある。それは、車の改造や、カスタムなど自分の車を作り上げる楽しみだ。
レガシィに乗るスバリスト達は、他の車種とは少し異なり、おもいおもいの改造やカスタムを楽しむ人の割合が多いと思う。その人達にとってアイサイトというのは、頭の痛い問題となることもあるようだ。アイサイト車と言えども欠点(デメリット)がないわけではないのだ。
即、安全性に影響を及ぼしそうなことから、あまり影響のなさそうなことまで、アイサイト搭載車でやってはいけないことをまとめてみた。
アイサイト搭載車でやってはいけないこと(カスタマイズなど)
- タイヤサイズのインチアップ、インチダウン(タイヤサイズはスバルの指定値のみ)
- サスペンションの変更・交換(純正品のみの使用)
- スバルが指定した物以外のフロントガラスのコーティング
- ルームミラー・サンバイザーの変更・交換(純正品のみの使用)
- ワイパーブレードの変更・交換(純正品のみの使用)
- 古いワイパーブレードの使用(フロントガラス上でふき残しが発生し、認識に問題が発生する恐れがある)
- インストルメントパネル上に物を置くこと(レーダー探知機や、ドライブレコーダー設置の制約にもなる。フロントガラスへの映り込みの防止のため)
- インストルメントパネル上面をケミカル材などで磨き光沢をもたせること(フロントガラスへの写り込み防止のため)
- フロントガラス(内側、外側とも)へのステッカーやアクセサリーの貼り付け
- ホイールバランスやアライメントが崩れるようなアルミホイルへの変更・交換(アクティブレーンキープ装着車・アライメント値はスバルの規定値あり)
- ハンドルの変更・交換(アクティブレーンキープ装着車・純正品のみの使用)
- ステレオカメラの視界を妨げるような物の車体への取り付け
- ライト類(ヘッドランプ・フォグランプ)の変更・交換(アクティブレーンキープ装着車・純正品のみの使用)
フロントガラスを交換した場合はディーラーでの調整が必須となる。そのため、実質的にはフロントガラスは調整機器のあるところ、例えばディーラーのようなところ以外では交換できない。
また、 アイサイトやプリクラッシュブレーキ機能をOFFにして、全車速追従機能付クルーズコントロールを使用してはいけない場面というのがある。下のようなものだ。
アイサイト機能やプリクラッシュブレーキ機能をOFFにする必要がある場合・場面(全車速追従機能付クルーズコントロール(低速クルーズ含む)・アクティブレーンキープを使用してはいけない場合・場面)
- タイヤチェーンを装着したとき
- 応急用スペアタイヤを装着したときやパンクを修理キットで応急処置したとき
- タイヤの空気圧が適正値でないときや、タイヤが磨耗しているときなど
- ブレーキ警告灯が点灯しているとき
- 重い荷物や多人数乗車などで車体が傾いているとき
- 指定サイズ以外のタイヤを装着しているとき
- サスペンションを改造したとき(スバル純正品も含む)
- ステレオカメラの視界を妨げるような物を車体に取り付けたとき
- ヘッドランプが汚れ・光軸異常等により十分に照射できないとき(対象物を正しく認識できない可能性があるため)
- ライト類(ヘッドランプ・フォグランプ)を改造したとき
- 自車の走行が不安定なとき(事故・異常等により)
- 定員を超えているとき(公道では考えづらいが…)
- コンビネーションメーターに異常があるとき(コンビネーションメーターが有車)
- 牽引されるとき
- 垂れ幕や旗、たれ下がった枝、草むらなどを触れながら車が通過するとき
- 車両が走行しながら洗車を行うタイプの洗車機を使用する場合(洗車中停止するタイプではない)
また、全車速追従機能付クルーズコントロール(低速クルーズ含む)・アクティブレーンキープを使用してはいけない場合・場面というのもある。それはいかのような場合だ。
全車速追従機能付クルーズコントロール(低速クルーズ含む)・アクティブレーンキープを使用してはいけない場合・場面
※アクティブレーンキープは、アクティブレーンキープ搭載車。
- 車両などを牽引しているとき
アクティブレーンキープを使用してはいけない場合・場面
※アクティブレーンキープは、アクティブレーンキープ搭載車。
- ホイールバランスに異常があるとき(ずれやバランスウェイトの落下など)
- ホイールアライメントが規定値以外のとき
- ハンドルを純正品意外に変更・交換したとき
- ハンドルに異常があるとき(振動・重いなど)
特にカメラ関係に影響がでるようなことはNG
まとめると、特に足周り・ガラスまわりの改造が要注意のようで、つまりはカメラに影響が出るようなことは特にNGのようである。また、アクティブレーンキープ搭載車であれば、加えてタイヤやホイールまわりも重要だ。
クラブレガシィなどのレガシィ専門誌を読んでいると、自己責任となってしまうものの、サスペンションローダウン等には挑戦している人が結構な数いて、それなりにアイサイトも動作しているようである。しかし、アイサイトの機能がバージョンが進化するほどますます繊細化しているため、安易なカスタマイズは控えた方が良いのは言うまでもない。
特に、カメラまわり(車体の角度(ガラスまわり含む)・アクティブレーンキープ搭載車であれば、加えてタイヤやホイールまわり)が大きく変わるようなカスタムや改造は避けたほうが無難だ。また、取扱説明書に書かれている禁止事項や注意事項に抵触するカスタマイズやその他行為を行った場合、大きな事故につながったり、メーカー保証を受けられなくなる恐れがあるため、細心の注意が必要だろう。
レガシィやレヴォーグの購入にあたっては、それらを考えていて、重視している人は、(装着率が上がり近年だんだん難しくなってはいるが…)アイサイト搭載車を選ばないことも1つの選択肢だろうと思う。
アイサイト搭載車のカスタムはどうすべきか?
アイサイトの禁止事項などについて触れてみたが、多くの人が絶句した事だろうと思う。カスタムを少しでも行いたいと考えている人に取ってはほぼ絶望的な感じでもある。
さて、アイサイト搭載車を購入している(購入する)スバル車オーナーの場合、愛車のカスタマイズはどうしたらよいのだろうか?考えられる方法は以下の2つだろう。
アイサイト搭載車のカスタマイズ方法1 STIが製造・販売しており車種に適合したパーツを取り付ける
一番問題が少なく、王道であるのがSTIのカスタマイズパーツを使用したカスタマイズだ。STIパーツのみでも直進安定性・静粛性・乗り心地を大きく改善することは可能だろう。他メーカーではSTIほどのメーカー直系アフターパーツメーカーが無いだけにスバルならではのメリットであるとは言える。
(参考記事:STIパーツを組み合わせてカスタマイズするだけでフォレスターが別の次元の走らせやすい車に(スバル「フォレスター」は車好き・走り好きでも評価できる車か?記事内) )
アイサイト搭載車のカスタマイズ方法2 禁止事項へ違反しないかたちでカスタマイズを考える
もう1つの方法は、禁止事項になるべく違反しないかたちでカスタマイズを考える事だ。私もこれにはずいぶんと悩まされた気がする。
私の1つの答えが、「リジカラ」の装着であり、もう一つの答えが「SEV」の装着だろう。私自身は適合STIパーツを全て装着させ、リジカラを装着するだけで、ドイツ車並かそれ以上の直進安定性・静粛性・乗り心地などを手に入れることができるだろうとは思う。
(参考記事:レガシィにリジカラを取り付けた事の効果とデメリット )
(参考記事:SEV ラジエターN1を装置してみてどうだったか? )