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この記事の内容
WRXの顔とレガシィのお尻をもつクールなデザイン
今年1番の大きな話題になるであろうスバルの新型モデルであるレヴォーグが発表された。今年の中頃からのリリースにかかわらず、1月4日から予約を開始するなど、スバルも販売に本腰を入れているようだ。
私の手元にもそれを知らせる便りが届いていた。レヴォーグは肥大化したレガシィに興味を示さない日本の旧代からのレガシィオーナーやスバリストのための車だ。
「大きすぎるレガシィには興味が無い。」「WRXはいいけど、ワゴンボディでないからヤダ。」「アイサイトもついてないといけない。」そんな人たちにはピッタリの車だ。
その証拠に頭(フェイス)は、WRXで、お尻(リア)はレガシィだ。車高も低めで、引き締まったデザインはWRXに近い。
日本のスバリストの潜在能力が試される車
この車は、日本のスバリストの潜在能力が試される車だ。なぜなら、レガシィは、海外向けに大きくなりすぎたという理由で売れていなかったからだ。
果たして、日本のスバリスト達に向けたあらゆる意味でジャストなワゴンを作ったら、しっかり日本のスバリスト達はそれを購入するだろうか?
そのような意味で日本のスバリストの潜在能力がメーカーによって試されているのだろう。メーカーとしてのスバルも、日本市場からレガシィを卒業させて、日本のスバリストのためだけに新型車を投入するという大きな決断をしたのだから、経営的にも相当に注目しているに違いない。
東京モーターショーでは、この車やレガシィの責任者であろう熊谷さんが後ろから観客の反応を確認していたのが印象的であった。
最強パワーの2.0DITと1回の給油で1,000km走る1.6リットルターボエンジン
1番の注目ポイントは、新しく登場する1.6リットルのダウンサイジングターボエンジンだ。2リットルクラス以上の動力性能と、高い燃費性能を両立したモデルで、これぞダウンサイジングターボと言った感じだろう。
しかも、ターボエンジンでもレギュラーガソリン仕様というのも嬉しい。2リットルクラス以上のノンターボエンジンと同等かそれ以上の運動性能を持つことだろう。
また、2.0DITを用意しているところも走り好きのレガシィオーナーにとっては喜ばしいことだろう。その辺のところはしっかりと抜かりがない。
レガシィサイズよりもインプレッサやWRXのサイズ(車格)
車を見た感じは、デザインなどの効果もあり、レガシィサイズよりもインプレッサやWRXのサイズに近いと感じた。実際に東京モーターショーでレヴォーグを確認したが、レガシィよりもだいぶ小さく感じた。
実際の車両サイズは、車幅は一緒で、車の全長は10cmほど小さく、高さは5cmほど低い。運転の感覚や実際のサイズはほとんどをレガシィと変わらないことになる。ここまでレガシーと比べてコンパクトに感じるのはデザインによるところが大きいだろう。
車両重量的にも30キロから60キロ程のサイズダウンで、現行型と比べてもそれほど小さくなっていないという事の証明であろう。
最新バージョンのアイサイト(EyeSight ver.3)
最新バージョンのアイサイトについては前に記事で触れているが、ver.2から相当に進化している。1番のトピックはというと、全車速追従機能付のクルーズコントロールに関することだろう。
今までは、完全停止までをサポートする車速自動調整型のクルーズコントロールであったが、今回の新バージョンでは、それらに加えて、車線の中央を走行できるようにハンドル操作までサポートするものになっている。
(参考記事:次世代のアイサイト(EyeSight)は期待できるか?)
WRXにレガシィを足して2で割ったらレヴォーグになる?
インプレッサWRXに乗りたいけどファミリーカーとして使用するから、レガシィに乗る。または、デザイン的にインプレッサWRXに乗りたいけど、アイサイトがついていないとイヤだ。というようなことが現実的にはよくあることだと思う。
そのような意味で、レヴォーグはWRXとレガシィを足して2で割ったような、いいとこ取りの車なのだろう。
アイサイトやスペースの広さからいくとWRXを超えるコストパフォーマンスの高い車となる可能性
このレヴォーグは、日本中、いや、世界を見ても最強にコストパフォーマンスの高いハイスペックな車の1つとなるだろう。もちろんお金に糸目をつけなければ、メルセデスやBMWのハイスペックワゴンと言う選択肢もあるだろう。
しかし、どれも1,000万円を超える価格である。普通の人にとって、そういった車はそう簡単に買えるものではない。また、スバルにはライバルとなるWRXというハイスペックな車もあるが、それらと比べても大きく見劣りしない性能を持ち、アイサイトや広いスペースと言う点ではWRXよりも魅力が上回るところもある。
そういった意味でWRXを超えるコストパフォーマンスの高い車となる可能性が高い。
(参考記事:5代目レガシィオーナーが考えるレヴォーグのうらやましいところ、うらやましくないところ )