SUBARU XVを試乗しての評価とインプレッション

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日本でも大人気のSUBARU XVとXV ハイブリッド

スバル車の一つとして、街でよく見かけるようになった車の一つとして、SUBARU XVがある。インプレッサはこのクラスで一番売れているため、それなりによく見かけるが、それにも負けないぐらいSUBARU XVについてもよく街で見かけるようになった。

特にXV ハイブリッドについては、納期もそれなりにかかるほどバックオーダーを抱えているから、今後ますます街で見かけるようになるだろう。

XV ハイブリッドに試乗したかったものの、試乗できず、ガソリン車のXVを試乗することができたので、その感想、評価とインプレションについてまとめてみたい。

(参考記事:SubaruXVハイブリッドは買いなクルマか?

インプレッサよりもハイトで存在感のあるエクステリア

試乗するにあたって他の車と並んだXVを見て思ったことは、他のいろいろな車と並んでも存在感のある独特なデザインだということだ。

横幅はインプレッサと同じのため、大きくはないものの、車高はインプレッサと比較してもハイトなため、とても大きな車のように見え、それが存在感の大きさにつながっているように思える。

XVという車は、レガシィなどと比較すると、リーズナブルな車であるが、レガシィと並んでも引けを取らない存在感は、すぐれたデザインの賜物だろうと思う。

個人的には、レガシィアウトバックを含めて、アウトドア系のイメージの車は、好みに合わないのだが、実車を眺めていると、それほど悪くないとも思える。

アウトドアの泥臭さや、田舎臭さもなく、スタイリッシュなデザインが、ベースとなるインプレッサを含めよくまとまっているのだろう。

インプレッサ同様にシンプルだけど安っぽさを感じないインテリア

インテリアについてはインプレッサとほぼ同様の印象だ。ベースとなっているインプレッサについては、私の所有するレガシィや先代のインプレッサに比べて内装の質感を高めている。

高級感は無いが、シンプルな作りで安っぽさを感じさせないところがよい。作り自体は多くの人に受け入れられやすいような作りだろう。

乗り心地 評価の分かれるオールシーズンタイヤ

試乗して一つ気になったなったのが、XVが標準で装着するオールシーズンタイヤのことがある。そのタイヤの要因もあってか、乗り心地も少し硬めに感じたところもある。

個人的にはオールシーズンタイヤは、乗り心地もそれほど良いわけでもなく、グリップもほどほどで、燃費も普通で、スタッドレスタイヤほど雪上で滑らなくもなく、夏タイヤよりかは少し滑らないというほどのものだろう。

乗り心地の面での硬さや、特筆すべき長所がないこと、スタッドレスタイヤと同性能だと誤認する(過信する)可能性もあり、どちらかというと個人的には、オールシーズンタイヤに否定的だ。

XVのキャラクター的にはオールシーズンタイヤはマッチしているのだが、そのタイヤで雪道を走っても安全だとは断言できないことを、どれだけのオーナーが知っているのだろうか?と思うこともあった。

高めのアイポイントと適度な横幅で運転のしやすさも良好

インプレッサも運転していても思うことだが、XVについても横幅が適度にタイトなため、運転はとてもしやすい。肥大化したレガシィに比べて、適切なサイズに収まっているXV (インプレッサも)は、街中での取り回しがとても楽で、けっこう好印象だ。

これはレガシィとは少なくない差で、つくづく日本の道ではこのくらいがジャストサイズだと感じさせられる。ただ、アイポイントが高い分、ロールやピッチが出やすいように感じた。

ロールについては、上手にいなすようなセッティングがなされているものの、ピッチについては、小さくなく、元気なエンジンとの兼ね合いもあり、少しアクセルを踏みすぎたような時は前後に揺すぶられ、不快に感じるというデメリットもあった。

これについては所有するレガシィも同じではあったが、アイポイントが高い分、レガシィやインプレッサよりも若干揺れが大きい気もした。

エンジンは軽快でトルクも十分

エンジン中型のエンジンらしく軽快な感じだ。より排気量の大きいレガシィと比べると、エンジン音はうるさめだが、うるさいとは感じないだろう。

また、中型のエンジンがありながら、中低速域のトルクも十分だ。普段ターボのレガシィに乗っていても「おおっ!」と思わせるようなトルクがアクセルを少し踏んでだけでも発生し、慣れるまでは、ピッチの影響などもあり運転しにくいと感じたほどだ。

よく考えられてはいるが違和感も若干感じさせるアイドリングストップ

インプレッサ同様XVについてもアイドリングストップを装備する点は個人的には羨ましく思うところだ。ただし、これについては少し違和感がなかったわけではない。

XVのアイドリングストップは、多くの場合ブレーキを踏んで停止するとアイドリングストップ状態に移行するが、ブレーキを離すまでアイドリングストップから続くかと思いきや、場合によってはブレーキを踏んだままでもエンジンがかかってしまうことも多くあった。

バッテリーやエンジンの状況の応じてエンジンのオンオフが制御されていると思うが、ブレーキを踏んでいるのにエンジンがかかるのは、騒がしい感じがして、違和感もありつつ、ちょっとした興ざめの状態だ。

これは、慣れると気にならないくらいのことかもしれないので、なんともいえない部分かもしれない。

同じver. 2でも制御がより実用的になったアイサイト

アイサイトについても試してみたが、同じver. 2でも大きく進化していることが確認できた。まずは、追従の良さがアップしている。自分のレガシィでは、もっとスピードを上げて追従してほしいと思うような場面が時々あるが、XVのアイサイトについては、それがだいぶ少なくなっていた。

認識性能も改善しているようで、これについては確信をとれなかったが、エラーが少ないような印象を受けた。こういったところは年次改良の賜物と言えるだろうが、これがスバルの素晴らしいところだ。ただ、インプレッサと同様にレガシィのように停止状態保持機能がないのは残念だ。

スバルXV(ガソリンモデル)は買いだろうか?

総じてスバルXV(ガソリンモデル)は、コストパフォーマンスの高いよくできた車だ。車高が高いため前後に揺られるピッチとオールシーズンタイヤ、あとデザインの好みをのぞけば、私も欲しいと思う車だ。

ピッチやタイヤは、買っての後のカスタマイズで何とかなる部分であるので、あとはデザインの好みが合えば、お勧めできる1台だろうと思う。

(参考記事:スバル「XVハイブリッド」とマツダ「CXー3」どちらが評価できるか?買いなのか?




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