レガシィ乗りが満足できるLLサイズミニバンはあるか?

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時々考えるLLサイズミニバンのこと

いつもレガシィに乗っていて、これといった不満のない私ではあるが、家族が増えてくるにつれミニバンも考えない訳でもないことに気付く。

実際そういうことを考える時もあるにはある。

しかし、そんな時でも、車に走りの良さを求めてしまうことは変わりがないことだ。

実際に、ミニバンを考えるとするとミドルサイズミニバンではエンジンの力不足が顕著で(エクシーガのターボなど力不足でないものも実際にはある)、財力的に買えるかどうかは別として、具体的には、3.5Lクラスで、280馬力以上の、いわゆるLLクラスミニバンを考えてしまうものだ。

果たして、レガシィ乗りが乗り換え先として満足できるLLサイズミニバンはあるのだろうか?少し考えてみた。

最強の(ガチガチ?)LLクラスミニバン トヨタ「ヴェルファイア G’s」

まず思いつくのがトヨタのヴェルファイアだ。

そのヴェルファイアのボディ剛性を、メーカーであるトヨタがガチガチに固めたスペシャルカーが「ヴェルファイア G’s」モデルだ。

(参考リンク:ヴェルファイア G’s?

ヴェルファイアG’sは、エンジン出力には手を加えられないものの、ボディ剛性強化だけでも9カ所(ロッカーフランジスポット溶接打点追加などの溶接打点追加やその他パーツの追加や強化)、専用のチューニングサスペンションから専用ブレーキ、フロア下の空力パーツまでこれでもかと言わんばかりに、走りのためにボディが高められている。

確かに、ここまでやれば、走りにこだわりのあるレガシィ乗りであっても満足できるミニバンができると思う。
しかし、問題がない訳でもなさそうだ。

それは何かというと、同乗者対策だ。

このような大きなサイズのミニバンを買うには相応の理由があると思う。例えば、多くの人を快適に運ぶというような目的のためだ。

しかし、このヴェルファイア G’sのように、ボディをガチガチに固めしまうと、高速走行時はフラットでいいものの、街乗りになるととても辛いものになってしまうことが安易に想像できる。

それはLLサイズミニバンという、ボディ剛性がそもそも高くないものを徹底的に鍛え上げた時のネガティブな側面が現れるからだろう。

また、ヴェルファイア G’sの場合は、もともと持っていたヴェルファイア のかっこいいデザインを台無しにしてしまっている感じもある。

4本出しのマフラーなどかっこいい部分はあるものの、ヴェルファイアらしさが帳消しになってしまっている感じもあり、それも残念な点である。(外装のデザインについては空力対策などを考慮してのこともあると思う。)

トータルバランスで優れた、日産「エルグランド・ライダー ハイパフォーマンススペック」

そこまで足回りがガチガチに固めなくても、という場合には、日産のエルグランドのモデルの一つとしてライダーハイパフォーマンススペックというモデルがある。ちょうど上記のヴェルファイアのライバルのようなモデルだ。

この「エルグランド・ライダー ハイパフォーマンススペック」は、エンジンのパワーアップについては行われているものの、ボディ剛性やシャシ剛性の強化はヴェルファイア G’sとくらべれば、それほどガチガチに固められていないというところが好印象なモデルだ。

こんなことから、走りも期待しながら同乗者の乗り心地も重視したいという場合には、ヴェルファイア G’sよりもエルグランド ライダーのハイパフォーマンススペックの方が良いのかもしれないとも思う。

もともとヴェルファィアよりもエルグランドの方が低重心であるため、それも走りにとって有利に働くだろう。

大きな問題となる全車速追従機能付のクルーズコントロールの存在

こんな感じで走りを満足させるLLサイズミニバンを見つけることは結構難しいことだということがわかったが、もう一つ大きな問題があることにも気が付く。

それは、追従機能付のクルーズコントロールの存在だ。

上記のようなモデルには追従機能付のクルーズコントロールをオプションとして付けることができない。

EyeSight(アイサイト)の全車速追従機能付クルーズコントロールの便利さに慣れてしまった私には、それが一番問題となることかもしれないと思う。

LLサイズミニバンへの乗り換えは難しい

そんなことから、私にとっての結論としては、「レガシィのアイサイト乗りが満足できるLLサイズミニバンはない。」ということになる。

もともとボディ剛性に難があるLLサイズミニバンの走りを良くすること自体は、乗り心地にとっては大きなマイナスである。

乗り心地もよくて走りも素晴らしいレガシィからくらべるととても車全体としてバランスが悪いものであり、レガシィを気にいっている人にとっては、我慢できるレベルではないのかもしれない。またクルーズコントロールについても大きな問題となるだろう。

セレナやステップワゴンエルグランドやヴェルファイアを引き続き気にはしつつも…であるが、家族には当分の間、ステーションワゴン(レガシィ)で我慢してもらう必要がうちの場合ありそうだ。




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