ランエボの生産終了で、今更になって感じるWRX(旧インプレッサ)への影響

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三菱自動車のランエボ(ランサーエボリューション)の販売が終わったことは、スバルWRX STI(旧インプレッサ)にとっても大きなマイナスだった!?

三菱自動車のランエボ(ランサーエボリューション)の販売が終了となり、生産自体も2016年3月には終了している。車好きやランエボ好きにとっては寂しいニュースである。

もちろんスバル好きの私にとっても悲しいニュースだ。スバルには、ライバル車であるWRX STI(旧インプレッサ)があるが、ランエボが消えて安泰かと思いきや、そうでもないのではないだろうか。影響を考えるとWRX STIの将来が若干心配になってくるのだ。

三菱自動車のランエボが販売終了になったことの、WRX STIにおける影響について、今更ながら少し考えてみよう。

(参考記事:レガシィ以外で惹かれるスバルの車

影響(仮定)1 WRX STIの進化が鈍化してしまうかも!?

両車は、技術もエクステリアも価格も、ブランドの面含め、すべての面でずっと競争を行ってきた。ここでライバルが消えることで、WRX STIの進化は鈍化してしまうのではないだろうか。

人間の行うスポーツでもそうだろう。良きライバルがいてこそ大きく上達出来るものの、そのライバルがいなくなって、もうすべての面で競争する必要がなくなってしまったら、成長は大きく鈍化してしまうだろう。

三菱自動車のランエボとWRXは、それぞれお互いをライバルとし、切磋琢磨して成長してきたモデルだ。どちらかとかけると、ベンチマークのようなものがなくなってしまう。WRX STIの開発者にとっても不幸だろう。

影響(仮定)2 WRX STIが将来的にどんどん売れにくくなっていく!?

また、若者がこういったハイパフォーマンスカーに目を向けなくなることに拍車をかけてしまうかもしれない。

ただでさえ若者は車への興味関心を失っている。2台のハイパフォーマンスカーのうちの1台が消えることは、そういった車文化にとっても将来にわたって大きな損失になるだろう。

スバルも、WRX以外にも非常に近いパフォーマンスカーのS4などを登場させている。昔はWRXを買っていたような人もアイサイト付きのS4などにある程度流れているだろうし、こうなってくるとWRX自体もそれなりに厳しくなってきているはずだ。

日本車のハイパフォーマンスカーは消える!?

このように、日本の優れたハイパフォーマンスカーが消えていくことは、いろいろな意味で憂慮すべきことだ。将来日本には、経済合理性などに優れた、軽自動車とミニバン、ハイブリッドカーしか残らないことにもなりかねないだろう。

自動車を運転する楽しさの観点で考えると、そんな日本は少しも面白くない。

今後の日本は、貧富の格差がますます拡大し(多くの人は貧しくなり)、それぞれの層が買う車というのも二極化してくることにもなるのだろう。ポルシェなどの外国製ハイパフォーマンスカーと比べて、ミドルに位置する日本車のハイパフォーマンスカーもこれからますます売りにくくなるのかもしれない。




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